なこ

自分の心と向き合うために。

いいな、ひとり紅白

いいわ、歌謡曲

以前、明治大学の博物館、刑事部門に処刑道具を観に行った時、阿久悠記念館みたいなコーナーがあり立ち寄ったことがある。阿久悠作詞の歌の数々、どれも知っていて歌える歌ばかり。子どもの頃、聴いたままを歌っていたけれど、今こうして歌詞を読むとまさに文学。言葉の美しさや面白さに溢れてる。

サザンの勝手にシンドバッドは中学二年の夏に流行ったんだっかな。なぜか今日は泣いたね、聴いて。今日、あの頃から仲の良い友人たちと会ったからか。あの頃、とにかく毎日笑い転げていた。友だちはたくさん出来たし、その友だちと先生に叱られてばかりいた。私たちは幼く、自由だった。その時間が懐かしく、友だちの現在の苦しみや自分の抱える悩みと照らし合わせたのか。。親に守られて何も不足のない時だったのだと今更気付く。

私はそういう存在になれているのだろうか。


午後から会った友だちの抱える苦しみは想像を超える。どうしたら良いのか私にもわからない、わからないけど話を聞き嗚咽が止まらない。泣きたいのは友だちのほうなのに。。二人で泣いた。


夕方、また別の友だちとその息子と会った。オーストラリア人と結婚し、オーストラリアで暮らしている。約一カ月、里帰り。この友だちもまた実家、姉妹の家族の悩みを抱える。


みんなそれぞれ抱えるものがある。身軽な若き頃には戻れない。捨てるに捨てれないたくさんのものを得た結果の今なのか。軽やかに見えてもそうでもない。



娘は落ち着いている。仕事も頑張っている。私よりもずっと繊細で優しく、強くなっているのかもしれないなと初めて思った。


久しぶりに服を買った。明日は靴も買うつもり。少し小綺麗な自分をイメージして。